ブログ|北区金城町で歯科をお探しの方は青山ファミリー歯科まで

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大きな虫歯、でも削りたくない

オレが見たかった青空】2026年6月25日

21歳女性。右上7番に大きなむし歯が見つかりました。

レントゲンではかなり深いう蝕。

ただし、自覚症状は無く、歯髄診断も正常なため、歯の神経を残す方向で治療を開始。

まずはむし歯を除去。

すると・・・

思った以上に大きい。。。歯の中はかなり広範囲に感染していました。

こういうケース、個人的にはゴールドアンレーのような部分被覆修復を選びたくなります。

理由は単純で、奥歯は大きな咬合力がかかるから。

ただ、今回は21歳で年齢が若い。

ゴールド修復を行うとなると、どうしても健全な歯質を追加で削る必要があります。

さらに患者さんは、

「金属色はちょっと・・・」とのこと。

そこで、今回は歯質保存を優先して、コンポジットレジン修復を選択しました。

修復後、赤く染まっている部分が咬合接触部位。

レジンの上に強い咬合力がかからないように調整してあります。

レジン修復は歯を削る量を最小限にできる反面、

・欠ける
・摩耗する
・接着が劣化する

というリスクがあります。

ですので患者さんには、

「もし早期に欠けたりトラブルが出るようなら、その時はゴールドなどの間接修復を考えましょう」

とお話ししました。

若い患者さんの場合、

耐久性を取るか、将来の歯質保存を取るか。

結構悩むところです。

今回は「できるだけ削らない」を優先した選択。

長持ちしてくれることを期待しています。

歯の破折線 ~保存か、抜歯か~

オレが見たかった青空】2026年4月15日

40歳を過ぎてくると、歯に亀裂や破折が入ってくる方が少しずつ増えてきます。
咬合力が強い、食いしばりや歯ぎしりの癖がある、硬いものが好き、詰め物・被せ物が入っているetc原因は様々ですが、個人的には咬合力(噛む力)が最大の要因ではないかと思っています。
今回はそんな「破折線が入ってしまった歯」の症例です。

患者さんは60代の男性
「左上の奥歯が痛い」とのことで来院されました。
口の中を見ると、歯列全体に咬耗(歯のすり減り)と小さな亀裂が見られます。
レントゲンを撮ると、左上6番の近心根の周囲に透過像(黒い影)が確認できました。


金属の詰め物を外してみると虫歯は無し。
しかし近心側に破折線があり、歯髄はすでに壊死していました。
おそらく破折線から細菌が侵入して、神経が死んでしまったと考えられます。

破折線は深くなればなるほど歯の保存が難しくなり、抜歯になるケースも多いです。
今回の症例もかなりシビアなケース。
ただ、患者さんの「歯を残したい」という強い希望がありましたので、抜歯になる可能性を説明の上、保存する方向で治療を進めることにしました。
治療はいつも通り、ラバーダム防湿下で根管拡大を行い、次亜塩素酸ナトリウムでしっかり洗浄後に根管充填。


今後は仮歯の状態で、最低半年は経過観察していきます。
予後が悪ければ最終的には抜歯になる可能性もゼロではありません
でも「やれることはやり切る」のが自分のスタイルなので、まずはしっかり経過を見ていきたいと思います。

 

 

ゆっくり急げ

オレが見たかった青空】2026年3月13日

20歳女性

検診で来院された患者さんです。

特に症状はなく、「痛いところはありません」とのこと。

念のためレントゲンを撮影すると、右上7、右下6番、7番に虫歯が見つかりました。

右下6番、7番はいずれも数年前に他院でコンポジットレジン修復を受けたとのこと。

レントゲンで見ると、2本とも修復物の下にかなり大きな虫歯が隠れていました。

虫歯は痛みが出る前に結構進行していることがよくあります。

今回もそのパターン。

まず右下6番の再治療を行うことに。

コンポジットレジンを外すとすぐに虫歯が出てきました。

虫歯治療は、”ゆっくり急ぐ”イメージで慎重に取り除いていきます。

急いで削ると歯髄(歯の神経)を傷つけてしまうことがあります。

う蝕検知液で染め出しながら虫歯だけを少しずつ取り除いていきます。

染める→削る→染める

これを繰り返していきます。

まだ、少し青く染まる部分がありますが、歯髄との距離を考えながら慎重に除去。

最終的にコンポジットレジンで修復しました。

術後のレントゲン写真を見ると、むし歯は歯髄にかなり近接していたことがわかります。

このくらいの大きなむし歯になると、個人的な印象ですが、10本治療して3本くらいは歯髄の保存が上手くいかず根管治療に移行するようです。

なので、定期的にレントゲンを撮影しながら経過観察を行う予定です。

今回の治療時間は70分。私もオジサンなので長時間の集中すると疲れますが、患者さんも長い治療お疲れ様でした。

それにしても、こういう気力と体力を使う治療をあと何年続けられるのだろう、、、と思う今日この頃です(笑)

手強い根尖病変

オレが見たかった青空】2026年2月4日

40代女性の患者さん

以前、治療した右下奥歯の歯茎が腫れてきた。歯も少し動く感じがする。

【レントゲン】

歯の神経の治療を受けた右下7番に根尖病変は見られましたが、デンタルX線写真だけでは根尖病変が写りきれないため、パノラマも撮影

後方の智歯にまで及ぶ大きな根尖透過像が見られます。

患者さんには、歯の根の細菌感染が原因と思われるが、かなり難しい状態で、保存できるかどうかは五分五分であると説明。

当院での治療を希望されたため、まずは再根管治療を行い、歯の反応を見ていく方針としました。

治療1回目

しっかり入った金属の土台を除去して感染歯質を丁寧に取り除いた後、レジンで隔壁を作製し、抗菌薬を処方してこの日は無理せずに終了。

治療2回目

根に詰めてある根充材(ゴム)を除去すると遠心根から排膿を確認。

ラバーダム防湿下で特に遠心根を次亜塩素酸Naでよく洗浄

治療3回目

来院時、腫脹は小さくなってきたもののまだ、遠心根から排膿が続いていたため、

根管を拡大しながらさらに次亜塩素酸Naで根管を徹底的に30分間洗浄

治療4回目

腫脹は消退したが根管からわずかに排膿していたため、次亜塩素酸Naで20分間洗浄

治療5回目

根管内は排膿も止まり綺麗になっていたが、念のため、次亜塩素酸Naで20分間洗浄

ここで根管充填を行うことも可能でしたが、慎重な?私の性格が出てしまい

「もう一度だけ様子を見よう」となりました。
この性分、なんとかしたいものです(笑)

治療6回目

排膿も完全に消失し、根管内は清潔な状態となったため根管充填

その後、仮歯を入れて3か月経過観察をしたのち、金属冠をセットし終了しました。

あとは、根尖病変が治ってくれるのを祈るだけです。

【1年6か月後のレントゲン】

昨年の冬に1年半ぶりにレントゲン写真を撮影させていただいたら、幸運にも歯根周囲の骨がだいぶ出来てくれました。

私は根管治療の専門医ではないので、手強い根尖病変の治療は毎回、心の中で冷や汗を流しながら治療していますが、患者さんご自身の免疫力にも大きく助けられたのではないかと思います。

今回のようなケースは専門医を頼られるのも一つの手です。

長々と書きましたが、締め言葉としましては、

”私の蘊蓄ブログを読んでいる時間があるなら、定期的に歯医者さんに行って健診を受けて、レントゲンを撮ってもらいましょう” です(笑)

一見小さくても要注意!子どもの虫歯の見逃しポイント

オレが見たかった青空】2024年1月4日

こんにちは。青山ファミリー歯科、院長の青山です。今日は、小さなお子さまによくある「虫歯の見逃し」についてお話します。子供の虫歯は一見、経過観察で良さそうな小さな虫歯でも、レントゲンを撮影すると歯の内部で虫歯が広がっていることがあります。この写真は13歳のお子さんの歯ですが、どこに虫歯があるかわかりますか?

正解は第二小臼歯の咬合面(噛み合わせの面)、黄色い丸で囲んだ部分にある黒い点です。

レントゲンで確認すると、黄色い丸で囲んだ部分が黒くなっていることがわかります。

このように歯の溝にできた虫歯を”小窩裂溝う蝕”と言います。

このタイプの虫歯は歯の表層のエナメル質で留まっていて経過観察で済むことも多いのですが、時々、この症例のように象牙質へ深く進行してしまうことがあります。特に子供の幼弱な永久歯は大人の歯と違い虫歯の進行が早いのが特徴です。

う蝕検知液を使いながら丁寧に虫歯を取り除くと下の写真のようになりました。

歯をなるべく保存するために間口を狭くして治療しているので、実際の穴(窩洞)は写真よりも中でもう少し広がっています。

歯の神経の処置は必要なかったものの中等度の虫歯だったことがわかります。

虫歯を取った後は、コンポジットレジンという材料で、窩洞を埋めて治療は終了です。

子供の虫歯は進行が速いので定期的な健診をお勧めします。

 

院長

 

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