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歯の破折線 ~保存か、抜歯か~

オレが見たかった青空】2026年4月15日

40歳を過ぎてくると、歯に亀裂や破折が入ってくる方が少しずつ増えてきます。
咬合力が強い、食いしばりや歯ぎしりの癖がある、硬いものが好き、詰め物・被せ物が入っているetc原因は様々ですが、個人的には咬合力(噛む力)が最大の要因ではないかと思っています。
今回はそんな「破折線が入ってしまった歯」の症例です。

患者さんは60代の男性
「左上の奥歯が痛い」とのことで来院されました。
口の中を見ると、歯列全体に咬耗(歯のすり減り)と小さな亀裂が見られます。
レントゲンを撮ると、左上6番の近心根の周囲に透過像(黒い影)が確認できました。


金属の詰め物を外してみると虫歯は無し。
しかし近心側に破折線があり、歯髄はすでに壊死していました。
おそらく破折線から細菌が侵入して、神経が死んでしまったと考えられます。

破折線は深くなればなるほど歯の保存が難しくなり、抜歯になるケースも多いです。
今回の症例もかなりシビアなケース。
ただ、患者さんの「歯を残したい」という強い希望がありましたので、抜歯になる可能性を説明の上、保存する方向で治療を進めることにしました。
治療はいつも通り、ラバーダム防湿下で根管拡大を行い、次亜塩素酸ナトリウムでしっかり洗浄後に根管充填。


今後は仮歯の状態で、最低半年は経過観察していきます。
予後が悪ければ最終的には抜歯になる可能性もゼロではありません
でも「やれることはやり切る」のが自分のスタイルなので、まずはしっかり経過を見ていきたいと思います。

 

 

 

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