鋼の錬金術師の話、あ、間違えた、フッ素の話だった
【医院ブログ】2026年5月28日
みなさんは「鋼の錬金術師」というマンガをご存じでしょうか。
主人公エルリック兄弟が「錬金術」を駆使して世界と向き合う物語ですが、序盤に印象的なシーンがあります。
病で亡くなった母親を蘇らせるため、幼い兄弟が禁忌とされる「人体錬成」に挑む場面です。
そのときのセリフ……
「水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、イオウ80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素・・・大人一人分として計算した場合の人体の構成成分だ」
これに”魂”が加われば母親が蘇るはずだった……
さて、この先はどうなるでしょうか。気になる方はぜひ読んでみてください。
ところで、このセリフの中に”フッ素7.5g”という記述があります(正確には50kgの体重の人では2g程度です)
実はフッ素は骨や歯の健康に関わる人体に欠かせない元素の一つ。
欧米では栄養素の一つとしても認められており、ワカメやイワシ、緑茶といった身近な食品にも含まれています。
そして、歯科ではフッ素は”フッ化物”という形で、虫歯予防に活用されています。
フッ化物が虫歯予防に効く理由、気になりませんか。実は、2つのしくみが関わっています。
① 歯を強くする
歯のエナメル質に働きかけ、酸に強く壊れにくい歯に作り替えます。
②虫歯菌の働きを抑える
虫歯菌が糖を代謝して酸を作る働きを抑制します。
この二つのメカニズムが組み合わさることで、フッ化物は虫歯を効果的に予防してくれるのです。



